人生の余り道  (吹矢を楽しむ)

北関東大会・涸沼大会


2023年2月19日(日)いこいの村涸沼において、第12回スポーツウエルネス吹矢北関東大会が行われた。新型コロナ感染が完全に収まってはいないが、コロナと共存しつつ各種行事が動き出す環境となった。


北関東大会は茨城・栃木・群馬の3県が持ち回りで実施している。今年は3年ぶりに栃木県が担当して行われ、管理運営を担当しているいこいの村涸沼の第17回涸沼大会と併せて実施された。


参加規模は120人で、午前(日帰り)・午後(宿泊)それぞれ60人を募集し、北関東大会は午前・午後参加の全員が対象、涸沼杯は午後参加の60人が対象になった。


コロナの影響で支部の練習が制約されている間は、こうした競技会が行われなかったため士気も沈滞気味だったので、本大会で他支部の方達と競い合えるのはとても嬉しかった。


私も、待ち望んでいた大会なので存分に練習して臨んだ----つもりだった。

これまでに何度も参加して慣れて吹き易い会場だったので自分への期待が大きかった分、逆に緊張感が増して浮足立っていたのかもしれない。


試矢の1本目、『いつもどうり』吹いたはずなのに、これまで飛んだことのない9時の方向の3点圏に近い5点圏に中った。2本目、3本目を慎重に吹いたがやはり9時の方向で7点圏ではあるもののほぼ5点圏に近いところに飛んだ。意外な矢の動きに動揺した。


試矢3本でその日の調子を確認して『これでいい、いつもどうり』となるはずが、矢を回収する間も気持ちが落ち着かず、確信が持てぬままの試合開始となった。


吹矢アラカルトでこれまでのいろいろな大会の反省を書いてきた。

気負いが強く、的ばかりが気になって「いつもどうり」の冷静さを失っていた。

力んだり、緊張感でつい力を入れて強く吹いている。吹く力が一定していない。

ゆっくりやっているつもりが早吹きになった。

不安が離れない。集中できていない。


かつて踏んだ轍を再び繰り返している。『調子の良い時も、悪い時もある』と考えれば気が楽になるが、そうならないために練習しているのだから今後の練習への教訓は何かを考えなければならない。


昨年の大阪大会の状況で、『周囲に気を取られ4Rで3本外して29点、もう外せないと更に緊張した5Rで29点、最後は諦めがついたのか急に肩の力が抜けて6Rは満点』だったことを思い出した。


今回も同じだったが、力みや緊張感そして肩の力が抜けた時の集中力、これらは全て『心』の問題だ。最近の練習では中てることに気がとられて、集中力に関する『心の持ちよう』が疎かになっていた気がする。


集中力についてはこれまでも何度も考えてきた。「スラムダンク勝利学」に回答がある。


自分がプレーしている時、過去や未来のことが頭を駆け巡っている。「さっきの矢が中っていたなら」とか、「外れたらどうしようか」といった消極的な意識の持ち方が気持ちを萎縮させ、実力を発揮できなくしている。

外したことの後悔や不安を気にするのではなく、一瞬一瞬の『今するべき事』に集中しなければならない。


『一瞬一瞬の今するべき事』に集中するため、基本動作の一つひとつを更に細分化して、その細分化した個々の動作に集中することによって、雑念や周囲の環境からの影響を受けない心理状態を作り出すことができる。

そして後は練習するのみ、練習、練習。 練習は裏切らない。 練習は最強の味方。


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