人生の余り道  (吹矢を楽しむ)

第11回全日本選手権大会


2022年11月29日(火)墨田区総合体育館で、「第11回スポーツウエルネス吹矢全日本選手権大会」が3年ぶりに開催され、8月までの選抜大会を勝ち抜いた都府県の代表選手約300人が参加した。


コロナ対策のため選手は午前組と午後組の二つに分かれ、午前組が退出した後に午後組が入場するので全員が一堂に会することはなく、従って決勝戦は行われずに6ラウンドの合計点で争われた。


全日本大会での初の試みとして、中間成績及び速報成績が協会本部の公式ホームページと公式ブログで速報され、選手の一体感、臨場感を盛り上げるための対策がとられていた。


◆最近の練習状況
最近の命中状況

最近の練習で最も悩んでいることが、矢のバラツキ、矢の勢いが衰えていることだ。以前は、約2時間の練習で10回ぐらい満点を出していたものが、最近では3〜4回、時には0回のこともある。


21年2月の『新しい矢の比較(その2)』で検証したように、写真左下の黄丸に的付け(狙う)すれば、カスタム矢5mmを30本吹いた際の矢痕の中心はおおむね7点圏に入っていた。しかし現在では赤丸で表示したように5点圏の矢が多くなっているので、矢の衰えを補うために的付けを青丸で示したように少し上にあげている。


◆大会準備で重視したこと

@ 一定の安定した力で一気に吹く

理論編の「一気に吹くことの重要性」で述べたが、矢の速度を120q/Hと仮定すると、矢は約0.04秒で筒を通過してしまう。従って一気に吹くためには0.04秒以内に吹き切ってしまうことが重要になる。


このため下腹部(丹田)の筋力を鍛えるために、糖尿病治療でエアロバイクを漕いでいるのに合わせて「素吹き」を毎日20分間実施した。


A 的付けを少し上げる

10mでは的の1cmは筒先では1mmになるので、矢痕を2cm上げるためには的付けを2mm上げる必要がある。言うは簡単だが実行するのはとても難しいが、とにかく練習して習慣化しなければならない。


◆試合の結果

前半は31点、35点、35点で点数的には問題ないが、全ての矢が下半分に集まっており練習成果が実っていないとの不安がよぎった。

4Rは下に1本、5Rは下に2本外して合計5本外し(−10点)になった。もう外せないと思った最後の6Rは、1・2矢は7点圏だったがやはり下側、吹き急いだ3矢は上に跳ねて5点圏、その反動で4・5矢は下の5点圏に沈んだ。

合計194点、13位だった。


私は、筒を下から徐々に上にあげて的付けする癖がある。調子が良い時は気にならないが、不安がある時は我慢できなくて早吹きになって下に中ることがある。わかってはいたが緊張する大事な場面で心配した状況が起きてしまった。


いつもは大会が終われば「また頑張ろう」と考えて割り切るタイプだが、今回は違った。意識的に練習したことができなかったことで、消化不良というか、自分に納得ができなかった。

60歳代の1年と、70歳代後半の1年の重さが異なることは十分に承知しているが、生涯の趣味としている吹矢、アンチエイジングの心意気でまた練習に立ち向かおう。


◆参 考

会場に呼吸機能検査のための計測コーナーが設けられていて、「1秒率」の測定が行われていた。「1秒率」とは、力を込めて息を吐き出したときの空気量のうち最初の1秒間に吐き出された量の割合であり、肺機能の健康状態を表す。正常値は70%以上である。


吹矢を日常的にやっている人とそうでない人との呼吸機能を比較して、吹矢の呼吸機能に及ぼす効果を検証することが目的という。結果が楽しみだけど、ちなみに私は93.8%で、係の方は「さすが高いですね」と言っていた。


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