夕日に映える岡山城
2020年1月13日(月)岡山県総合グラウンドの体育館で、岡山県会長が主催して「第8回桃太郎の国吹矢大会」が行われた。
参加資格は5段以上であり、高段者大会としては全国他に例を見ない大会であり、九州から関東の23都府県から120名が参加した。
私にとっては、最も遠方の吹矢大会であり、昨年に引き続き2回目の参加となった。
会場のジップアリーナはとても大きな体育館であり、その一角を占める形で32レーンが設けられた。試合は、ひと立ち3ラウンドを続けて吹きそれを4回繰り返す方式の12ラウンド制で実施され、審判は次の立順者が交代で担当した。
昨年の本大会では残念な結果に終わっていた。11月に全日本選手権大会が終わって気持的には"シーズンオフ"ではあったが、この日のために、納得できる結果を出したいと思い練習を継続した。
腕に自慢の方ばかりなので誰が優勝してもおかしくないほどの実力の伯仲した戦いになる。試合でいくら頑張ろうとしても普段以上の成果が挙げられるはずもない。例のごとく「普段どうり」「普段どうり」と心に言い聞かせつつ的に向かった。
最初の3ラウンドは2本外しの101点(105満点)、2巡目の3ラウンドも2本外して101点となり、前半6ラウンドの合計が202点となった。中間発表では1位が202点で私ともう1名であった。その方は、私の前に吹くIさん、その審判は私である。常にその方の結果を見ながらの試技になる。
3巡目の3ラウンドでは、お互いに2本外して同点のまま最後の3ラウンドに突入した。先に吹いたIさん、極めて淡々と、冷静に吹いて3ラウンドとも満点だった。そして私の番、練習でも3ラウンド続けて満点はあまりない。一抹の不安を抱きつつ吹いたところ第10ラウンドは満点、ところが次の第11ラウンドで1本外した。万事休す。最後のラウンドは力が抜けて2本外してしまい、結果、準優勝となった。
通常の2倍の20メートルの遠的が2ラウンド制で行われた。半世紀以上も前の学生時代に、弓道で60メートルの遠的を練習したことはあるが、吹矢ではこれほどの距離は取れないのでぶっつけ本番となった。
「手前に落ちた」か「超えた」かを予想しながら筒の仰角を変えるが、20メートル先では飛んで行く矢を確認できないので、的に中てることがとても難しい。ただし、的に中れば音が異なるので何とか中ったことは分かるが、何点圏かまでは見極めるのは難しかった。
先に吹いた方の矢が手前に落ちることが多いと感じたので、その様子を参考にかなり上に狙い点を決めて吹いたところ、的に中った音が聞こえた。同じ方法で5本を吹いたところ、7,7,3,3,0で合計20点、第2ラウンドは18点となり、合計38点で優勝した。
続いて、20点以上の得点者9名で40メートルの遠的が1ラウンド制で行われた。的は遠く、小さい。先ほど以上に仰角をとったが、矢が届いていないもよう。逐次仰角を大きくしたが届かないため、最後の5本目を最大の約45度に上げて吹いたところ僅かに的を超えたもよう。残念ながら的には中らなかった。
4巡目の3ラウンドで体験したことだが、試合(緊張した場面)では、練習以上の結果は得られない。従って、『練習は、常に試合と同じような緊張感を持って実施しなければならない』。
競技が終わって、次の懇親会に急ぐ人、家路につく人が早々に体育館を去った後、近傍の会員の皆さんが黙々と片付けや清掃にあたってくれていた。県会長をはじめ関係する皆さんの毎年の企画、運営には感謝である。