人生の余り道  (吹矢を楽しむ)

全日本選手権大会で第4位


11月6日(水)墨田区総合体育館で、第8回全日本スポーツウエルネス吹矢選手権大会が行われた。本大会は、全国の県レベルの選抜大会で勝ち抜いた上位3名の有段者が参加する大会で、今回は270名の参加者があった。


昨年までは選抜と公募の約800名が参加し、8グループ編成をとって6ラウンドを戦うと丸1日の試合になったが、今回は参加者が限定されたので4グループ編成となり、昼の12時に始まって16時には表彰式が終了した。


試合では、最初の試矢の3本でその日の吹矢感覚を確認することが極めて重要と考えており、それでしっかり掴めないと不安が先立ってよい結果が望めない。ところがこの日は、準備した昼食を忘れたり、組み立て式の筒立ての部品を忘れるなど最初から躓いたため、気分が盛り上がらず『今日はダメ』な気分だった。


案の定、試矢は3本中2本を外したため、確信が持てぬまま第1ラウンドに突入して2本外して31点、第2ラウンドは満点の35点だったが次は3本外して29点だった。上位5名で戦われる決勝戦には予選200点が最低ラインと考えていたので、既に5本外しでマイナス10点、あとは全てが的中しなければならずこの時点で決勝戦は極めて難しくなった。


第4ラウンドで1本外した。これで「万事休す」と思って肩の力が抜けたためか、第5ラウンド満点、そして驚いたことに最後の第6ラウンドも満点だった。合計198点、「もうちょっとだったなぁー」と思いながら道具を片付けていると、結果のアナウンスがあった。「1位―200点〇〇さん」「2位―198点」〜思わず聞き耳を立てると何と自分の名が呼ばれた。


今回初めて決勝戦の模様を壁面に同時放映するために特設会場で試合が行われたため、従来よりも狭い場所で各クラス別に戦われた。何となく雑然とした雰囲気の中で進行し、結果は残念ながら31点、非公表の基本動作点も多分良くなくて第4位になってしまった。


本日の最大の反省事項は、最初に『今日はダメ』気分だったことの反作用で「中てよう」との意識が強くなりすぎていたことだ。第3ラウンドの29点で肩の力が抜けた時、自分にとっての呪文「いつもどうり」「いつもどうり」を頭の中で唱えていなかったことに気付いた。おかげで後半は、「いつもどうり」の呼吸法と流れるようなタイミングによって、肩の力を抜いて吹くことができた。


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