人生の余り道  (吹矢を楽しむ)

「まなびゼミ」で吹矢の講座


スポーツウエルネス吹矢は「支部」単位で活動している。私たちの支部は元々定年退職後の人たちで立ち上げたので、創設10年を過ぎた現在、皆さん高齢になり当初のメンバーで残るのは私一人になってしまった。新たに入会する人もあるが練習に参加する人はがかなり減っている。口コミで会員を増やそうとしているが効果が上がらない。


土浦市には、教育委員会が主催する「人材バンク」という制度がある。専門的知識や技能を持っている人が「人材バンク」に登録すると、学びたいと思う個人や団体がその講師に、講習会の開催を依頼することができる制度である。


しかし、実際に個人や団体の側から講師に講座開催を依頼してくることは極めて稀である。そうした事情を踏まえて、教育委員会が主催して年に1回「まなびゼミ」と称するおためし講座を開いてくれる。受講者の募集も教育委員会が市の公報や公民館を利用して実施してくれるので、講師自身が募集活動するよりも効果的に受講生が集まる。


支部の状況を踏まえ、今年はおためし講座の開講を申し込んだ。その結果、10名の受講者(内1名は小学生)の参加を得て、7月14日(日)に勤労青少年ホームで講習会を開くことができた。当日は天候不順で心配したが、幸い申込者全員が参加してくれた。


スポーツウエルネス吹矢は、高い運動能力や腕力を必要としないため、年齢・性別を問わずだれでも手軽にゲーム感覚で楽しむことができる。本講座でも難しい基本的な動作にあまり触れることなく、体験を主体に楽しんでもらおうと考えた。


講座は2時間、前半で講座の進め方、道具の説明など全般事項を説明して、支部会員による試技を展示の後、5名づつに分かれて、補助者立ち合いのもとに体験してもらった。休憩の後、後半も展示の後に体験、その後は2ラウンドの「記録会」と称するゲームを実施した。


受講者の皆さんは、初めて筒や矢に触れるのでかなり緊張気味だったが、実際に吹いてみると思った以上に的に中っており、俄然興味が湧いたようだ。2巡目には全員が的のどこかに中っており、時には中心の7点圏に中ったりするので、とても楽しそうに吹いていた。特に「記録会」では真剣さが増して吹矢に興味を持ってもらえたように思った。


私たちにとって、本講習会の最終的な目的は会員拡大にあるわけだから、初心者の皆さんに和気あいあいの雰囲気で吹矢を楽しんでもらうよう努めた。約2時間の短い時間ではあったが、十分にその目的は達成できたと感じた。最後に私たちの支部で引き続き吹矢を続けるようお誘いをしたところ、それぞれの方のご都合もあり、練習日との時間的折り合いのついた方3名から参加の意思を頂いた。


講座が終わって1週間、希望された3名の方が既に支部練習に参加されて、正式に新たな支部員になって頂いた。実りの多い、楽しい講座だった。


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