人生の余り道  (吹矢を楽しむ)

第8回茨城県大会


9月11日(水)、12日(木)の2日間にわたり、石岡市総合運動公園体育館で茨城県大会が行われた。スポーツの秋の最初の競技会なので、緊張感の中にも楽しみにしていた。


競技会では最初の1本がとても緊張する。何時も「大丈夫かな? 当たるかな?」といった不安がつきまとっているが、最初の1本が当たれば気持ちが落ち着いて、たとえ2本目以降が当たらなかったとしても心理的な動揺は少ない。


試矢3本の1本目。

通常自宅での練習では中心点を狙うが、これまでの経験で石岡体育館では矢は上に当たったので、予め中心点から下6センチを狙った。それでもかなり上に当たった。2本目は更に下げて下9センチを狙ったところ7点圏に命中、3本目も同じ狙いでほぼ同じ7点圏に当たった。これで上下の感覚は掴んだと思って第1ラウンドに臨んだが、5本とも中心点よりもかなり上に当たり、内2本が5点圏に当たってしまった。第2ラウンドはもっと下げて下10センチを狙ったところ5本とも7点圏命中のパーフェクトだった。


午前中に良かった人も昼食休憩を挟むと調子を落とす人がとても多い。十分にそれを意識しつつ同じ狙いで第3ラウンドを吹いたが、全部が上方に当たり1本外した。おかしいと思いつつ最後の第4ラウンドも下10センチを狙ったはずだったが、やはり上に行ってしまいパーフェクトはとれなかった。


場所によって狙いは変わる。

○ 自宅の練習では、中心点〜下3センチ(体調によって異なる)

○ 公民館・勤労センターの練習では、下3センチ〜下6センチ

○ 石岡の体育館では、下10センチ

明確な理由は分からないが、広い場所では音がほとんど聞こえないので力んだり、緊張感でつい力を入れて強く吹いているのだろうと思っている。


ところで、石岡の体育館で同じ下10センチを狙ったのに、第2ラウンドはパーフェクト、第3・4ラウンドはそれでも上に当たっている。試合全体を通じて自分自身の感覚では「吹く力」は安定していたように感じているので、原因は「狙い」にあったと思う。練習でよく感じることだが、「いつもの狙い」を変えることは大変勇気のいることだ。先ほどの矢が良くなかったのであって、今度の矢は狙いを変えない方が良いと思ったり、勇気を出して下げるとつられて吹く力も弱くなってしまい、ダブルに下がって大きく外れるたりすることがある。


加えて、普段の練習では10センチもの下を狙うことはない。的と筒の位置感覚がかなり異なってしまうので狙いにくいし、下げたつもりでも心理的な影響でつい元の位置に引きずられていることがあるように思う。


実は石岡体育館では以前も同じような経験をしたことがあって、その対策として、正規の的紙の中心点から下9センチを『新たな中心点』として直径6センチの『新たな7点圏』を描いておき、その新たな中止点を狙って吹く練習をした。自宅の練習では中心点を狙えば7点圏に当たるので、新たな中心点を狙えば新たな7点圏に当たるはずである。このようにして狙った時の的と筒の位置関係に慣れるようにしていた。


この度の競技会では、四万十川歩き旅のため不在したことと帰宅後の暑さで練習がいつもより少なかったため、腹で吹くという基本が疎かになって矢が乱れてしまい、それを直すことに気を取られて「石岡対策」を全くしていなかった。反省!!


競技会の結果は私は準優勝だったが、3連続パーフェクトを出した阿見支部のTさんが優勝した。これほどの成績は私も出したことがないので脱帽、負けたことには納得した。ところで、素晴らしかったのは、同じ土浦ポプラ支部のFさん。午前中はほどほどの成績だったが、昼食休憩時の雑談の中で吹き方のヒントをつかんだようで、午後にはパーフェクトを含む好成績を上げ、見事5位に入賞した。昼食後に調子を崩す人が多い中で逆に好成績を上げた粘り腰に対して、これも脱帽!!

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