人生の余り道  (吹矢を楽しむ)

公認指導員認定試験


2013年5月25日(土)公認指導員認定試験が銀座の協会事務局で行われた。


試験内容は、午前中に講義とペーパーテスト、午後から指導力と基本動作であった。これまでは全員合格だったそうだが、今回から指導員としてふさわしくないと判定されると不合格になるとのことだった。従って、従来は終了後に認定料を払って終わったものが、今後は約10日の審議を経て合否の連絡があり、その後認定料の支払いとなる。


講義内容については、特に難しい内容はなく公認指導員として参考となる基本的な知識が多かった。特に、講習会などで初心者に対する指導に役立つと思われるものがあった。


「指導力テスト」では、受講者同志によるロールプレイ方式で行われたが、「初心者」の役割を担う者が実際はベテランなので、ついいつもどうりの動作をやってしまい、1回だけのぶっつけ本番では「指導力」を審査することは難しいと感じた。


普段の練習で指導を受ける機会がほとんどないので、「基本動作」で担当の先生から指導を受けたことはとても参考になった。今回私が指導を受けたことは、


@ 基本動作の2―3―4で筒を構えてから上げて下げるまでの間に、指先を「ハ」の字型に伸ばして筒を保持しているが、両手の指を平行に揃えまっすぐに伸ばす方が良い。

A 基本動作5で息を吸いながらあげる筒が体を離れて大きく高く上げすぎているが、体に沿って最短距離で上げる方がきれいに見える。

B 基本動作7で筒と顔を戻すのが早すぎるので、筒を持つ手を体の正面に戻してから顔を正面に戻し、約5秒かけてゆっくりと筒をおろした方が良い。

との指摘があった。


学生時代に弓道を学んだことがあるが、スポーツ吹矢は弓道に比べれば型の美しさは1歩も2歩も遅れている。例え腰の曲がった高齢者であっても、いったん弓をとったら腰もシャキッと伸び、その「射」の美しさは皆が認めるところだ。


学生など若い人が多いスポーツであれば、基本的な指導がよく徹底されるが、スポーツ吹矢は高齢者が多く、基本動作に関しても、どんな指導を受けようと「これでいいんだ」的な態度が強い。スポーツ吹矢がより高尚な競技として広く認知されるためには、自己流の、個癖を放置したままではよろしくない。例え「美しさ」につて個々の考えがあったとしてもスポーツ吹矢愛好者に共通する「美しさ」を求めていく必要がある。


先般の青柳杯の決勝戦から基本動作点が加味されるようになったが、基本動作が重視されるようになることはとても良いと思う。 今回の指摘を是正せずに先般の青柳杯の決勝戦に出られたとしても、恐らく基本動作点は4点前後だったろう。第三者に指導を受けたことはとても参考になった。今後支部の練習において、機会をとらえて基本動作を徹底することを心掛けたい。


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