監督:デヴィッド・フィンチャー
主演:ダニエル・クレイグ(『007』シリーズ)
共演:ルーニー・マーラ(ソーシャル・ネットワーク)
リスベットの天才ハッカー振りが見事。このIT時代においてはハッカーの活躍が報道されることがあるが、映画に描かれたようなことが起きているとしたら恐ろしいことだ。
個人や金融機関に対するハッキングがこれだけできるのなら、国家のあらゆる分野も安泰ではない。というよりも、これよりも厳しい国家間のサイバー戦争は現在も戦われていて、市民レベルで知られていないだけなのだろう。
後見人が、自己管理能力のないリスベットの弱い立場に付け込んでセクハラしているが、映画ばかりではなく、現実でもこうした事象は起きている。 いじめもそうだし、時折施設で事件化して報道されることもあるが、弱者につけ込むのが人間の性(サガ)。相手が弱ければ、また、公になる恐れがなければ必ず悪が生じる。