人生の余り道 (歩くを楽しむ)

概要


3年前のお遍路に続き、素朴な人情と豊かな自然が残る四国・四万十川の源流を訪ねる歩き旅を行いました。 予想以上の暑さの中、前半の3日間は軽い熱中症で体力消耗に苦しみましたが、後半は体調が回復して順調に歩くことができて遂に源流に到達した歩き旅の記録です。


※ 帰宅した翌週の8月12日には国内観測史上最高気温の41℃を記録するほどの暑さでした。


期間平成25年7月25日(木)〜8月4日(日)11日間
距離200キロ1日平均29キロ

準備

 

情報収集と装具の準備

四万十川河口から源流までさかのぼり、不入山(いりやまず)を越えてもう一つの清流である仁淀川を今度は上流から河口まで、 約2週間で歩く予定を立てた。趣味のスポーツ吹矢に支障がないように出発日を7月25日と決め、インターネットで情報を集めたほか 、装具の改善・作成を主に実施した。

四万十川の歩き旅に関する情報は、ほとんどが車を利用したグルメの旅で、純粋の歩き旅の記録は見つからなかったので、キャンプ場情報 に絞った。また、四万十川に関する縮尺の大きな地図はないのでマピオンの地図データを縮尺約1/8000でコピーして使用した。源流まで ではA−4で29枚になったので1日歩く分だけ携行できるように工夫した。


装具はこれまでの経験を参考に、
・雨天対策として個人テントの覆いを薄手のビニールで作成した。
・背バックの重量を腰と肩に分散させるため、独立したベルトにマジックテープを縫い付けて背バックを受け止めるようにした。
・前バックの中に小さな袋状の布を縫い付けて、使用頻度が大きい用具を取り出しやすいように工夫した。


携行品は品目ごとに区分けして雨や汗で濡れないように全てビニール袋に入れた。前バックは背バックの背負い紐に下げられるようにして両手を自由にした。テントから離れる時などは前バックだけを携行すればよい。


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総重量約20キロの装具入れ組品

携行装具類の内容
@ 腰ベルト   A 背バック B ペットボトル入れ×3 C 着用衣類 D 非常用乾パン E 雨衣 F 下着2組 G エアーマット H 薬類、マメ治療具 I ポンチョ J 着替え  K 夏用寝袋 L 1人用テント M テント覆い N 修理用雑品1 O ティッシュペーパー1 P 背バックカバー Q スリッパ R テント用杭 S 夏用シーツ @ 修理用雑品2 A ティッシュペーパー2 B 大小の袋の予備 C 防虫ネット D ヘッドライト E 地図 F 前バック(携帯、デジカメ、メガネ、地図、財布、ラジオ、拡大鏡、アーミーナイフ、クエン酸、糖尿薬、ブドウ糖、参考資料、歯磨き、髭剃り、テッシュペーパー等) G 携帯シャベル H 杖

体力連成

5月下旬にぎっくり腰になってしまった。これまでになく痛みが続いたが約1ヶ月で何とか普通の動きができるようになった。 歩き旅にとっていちばんの不安だったが、7月に入ってからは腰に負担をかけないよう常に意識して行動すれば、何とか大丈夫だと思えるようになった。


筑波山往復の歩行練習として、同じ重量の装備を背負って30キロ歩き、 途中の公園でテントを展張して機能を確認する日帰り歩行を実施した。日程的余裕がなかったので歩行練習はこの1回だけであったが、 体力的には全く問題ない。マメ、節々の痛みの心配もない。ぎっくり腰についても、常に意識して動作をしたので特に心配な点はなかった。 本番はこの繰り返しになるだけなので、日帰り歩行1回だけの練習だったがかなり自信がついた。

移動方法の検討

3年前のお遍路の際に3列のゆったりした高速夜行バスを利用したにもかかわらず、 体を自由に動かせないことで腰に痛みを感じたので、徳島まではフェリーを利用することにした。

徳島からは、高速バスで高知に行き、JRに乗り換えて土讃線〜土佐くろしお鉄道経由で土佐入野に向かう。 土佐入野に着くのは夜の8時過ぎになる。四万十川河口までは20キロ近く離れているのでキャンプすることになるので、暗い道でも不安がないよう駅から近く、 お遍路の時に野宿したことのある土佐西南地区大規模公園に行くことにする。


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